4. DFT計算のための初期構造

4.1. mkposcar

  • 結晶格子の対称操作を探索し,独立な原子配置を持つ構造を生成する.

  • 対称性の高い順(対称操作の多い順),およびランダムに構造を生成する.

  • 結晶格子はUPOSCAR, UPOTCARで指定する.

  • ランダムに構造を生成する部分は,多元系に対応.

  • 現在,対称性の高い順に構造を生成する部分は,2元系のみ対応.

  • OPENMPによるマルチスレッド計算に対応.

Input files

Output files

  • POSCAR_1 - POSCAR_nstruct

4.2. MKPOS.in

4原子のユニットセルのa,b軸を2倍にしたセル(16原子)において,対称性の高い順に,12原子,4原子を配置させた5構造を生成する例:

ISUB = 1
NUCELL = 2 2 1
NCHANGE = 4
NSTRUCT = 5
SELECT = Highsym

4.2.1. ISUB tag

結晶格子において,原子の配置を考慮する格子点を指定する. UPOSCARの格子点数(6行目)のISUB番目に指定された格子点において,原子の配置を考慮する.

  • Default : 1

  • Example : ISUB = 1 3

4.2.2. NUCELL tag

UPOSCARをNUCELL倍したcellにおいて,独立な原子配置を持つ構造を生成.

  • Default : none

  • Example : NUCELL = 2 2 2

4.2.3. NCHANGE tag

原子の配置を考慮する格子点において,原子を配置させる数. N元系の場合は,N-1種類だけ指定する. 一つ目の原子種の数は(格子点数-NCHANGE)となる.

  • Default : none

  • Example : NCHANGE = 6 2

4.2.4. NSTRUCT tag

生成する構造数.

  • Default : none

  • Example : NSTRUCT = 10

4.2.5. SELECT tag

構造の生成方法.

  • Default : Highsym

  • SELECT = Highsym : 対称性の高い順に構造を生成.

  • SELECT = Random : ランダムに構造を生成.

4.2.6. IOUT tag

ファイルを出力するかどうかを指定するパラメータ.

  • Default : 1

  • 0 : POSCARを出力しない.

  • 1 : POSCARを出力.