10. 基底状態の構造探索

10.1. gss

  • ECIを用いて,任意のセルにおけるすべての配置のエネルギーを計算し,基底状態の構造を探索する.

  • 2元系のみ対応.

  • OPENMPによるマルチスレッド計算に対応.

Input files

Output files

  • gs.out

  • LATTICE-GSS

10.2. GS.in

4原子のユニットセルのa,b軸を2倍にしたセル(16原子)において,12原子(spin=+1),4原子(spin=-1)を配置させたすべての構造のエネルギーを計算する例:

ISUB = 1
NUCELL = 2 2 1
NCHANGE = 4
SPIN = 1 -1

10.2.1. ISUB tag

結晶格子において,原子の配置を考慮する格子点を指定する. UPOSCARの格子点数(6行目)のISUB番目に指定された格子点において,原子の配置を考慮する

  • Default : 1

  • Example : ISUB = 1 3

10.2.2. NCHANGE tag

原子の配置を考慮する格子点において,原子を配置させる数. N元系の場合は,N-1種類だけ指定する. 一つ目の原子種の数は(格子点数-NCHANGE)となる.

  • Default : none

  • Example : NCHANGE = 6

10.2.3. SPIN tag

原子のスピンの値.2元系の場合,2つ指定する. correlation で用いたスピン-原子種の対応を用いる.

  • Default : none

  • Example : SPIN = 1 -1

Exampleの場合,NCHANGEで指定した原子数だけスピンを-1にする.

10.2.4. NUCELL tag

原子配置のエネルギーを計算するセルの大きさ.

  • Default : none

  • Example : NUCELL = 2 1 1

10.2.5. SYMPREC tag

対称操作を探索するときの計算精度.(fractional coordinate)

  • Default : 1e-5

  • Example : SYMPREC = 1e-5